5/25/2009

ウーノ・クラミ



わたしが、ウーノ・クラミという作曲家を知ったのは
数年前に読んだ、ピアニスト舘野泉さんの本
「ひまわりの海」を通してでした。

海辺の小さな村に生まれたクラミ。
貧しい家に生まれ、孤児として生きてきたクラミ。
音楽をする環境は何もなかったのに、
ピアノを借りるために12キロも森の中を歩いて
毎日学校まで通ったという。
ピアノもバイオリンも独学。
生涯を閉じたのは、61歳。
いつものようにボートで対岸に牛乳と郵便を受取にいった帰りだった。


孤独で、静かな生涯。


このクラミの人生がすごく印象的で
それ以来ずっと、クラミのことが気になっていました。
だって、きっとこの人は
バッハもベートーヴェンも弾かずに育ったでしょう。
どんな曲を書く人なんだろうと思い巡らしていて
いつか聴いてみたいと思っていたのです。

先日、学生時代からの友人でピアニストのY君
(舘野先生の弟子)にメールする機会があったので
ちょっとそのことを思い出して、書いたところ
ファンクラブに残っていたという、舘野先生が弾くクラミのCDを
手に入れてくれて、送ってくれたのです。
しかも舘野先生の新しい本と、ヘンレ版の楽譜とおなじ表紙の
素敵なメモ帳まで同封してくれました。
感謝感激、わくわくしながらCDを聴いたり
本をめくったりしているところです。

まだぜんぶ聴いていないのだけれど
前衛的だったり神秘的だったり、
北欧っぽいツン!とした森や海の感じも
漂ってたり(ツンドラ?フィヨルド?ちがうかも)
めぐまれない環境に生まれ、子供の頃から苦労していたのに
どうしてこんな音楽が書けるんだろう。

「わたしにはいつも時間はあったけれど、お金はなかった。
作曲家に時間と静寂がなかったら、何も生まれない。
本当に音楽を書きたいのだったら
そのほかのものは捨てなければならない」―ウーノ・クラミ



Y君、忙しいのにほんとにありがとう~